K-NET,KIK-netによる最大加速度分布
防災科学技術研究所
2000/10/12


■■■ 地中における最大加速度分布 ■■■


図1.防災科学技術研究所(KiK-net)により観測された地中における
最大加速度コンター(gal)



■■■ 地表における最大加速度分布 ■■■


図2.防災科学技術研究所(K-NET,KiK-net)により観測された地表における
最大加速度コンター(gal) および震源分布(10/6 13:30-23:59)。



図3.計測震度6.6が記録された鳥取県日野(震央距離約8km,観測点コードTTRH02)の
波形(観測井戸の深度は100m)。最大加速度(3成分合成)は1135gal*が記録された。





[解説]
 地中における最大加速度の分布図(図1)は南南東−北北西に細長い楕円の形状をしており、加速度の大きい領域は南側に広がっている。これは、地震時に断層の南側で大きなエネルギーが放出された可能性を示唆している。また、地表における最大加速度の分布図(図2)は、複雑な形状をしており、表層地盤の影響を受け複雑な増幅をしていることが伺える。とくに、震源の西の領域における広がりは、表層の影響によるものと思われる。
 鳥取県日野において観測された地震動(図3)は、計測震度に換算すると震度6.6(参考値)に相当し、最大加速度(3成分の合成)は全観測点中最大の1135gal*を観測した。


※最大加速度計算時のオフセット処理が異なるため現在公開している最大加速度の値と異なります。

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