作成日:2017/09/26 12:06

平成19年(2007年)新潟県中越沖地震による強震動


  2007年07月16日10時13分頃に新潟県上中越沖を震源(深さ17km、マグニチュード6.8、気象庁による暫定値)とする地震が発生し、新潟県の柏崎市、刈羽村、長野県の飯綱町で震度6強を、新潟県の上越市、小千谷市(防災科学技術研究所K-NET小千谷)、出雲崎町で震度6弱を観測しました(気象庁発表)。防災科研は日本全国を対象とした強震観測網であるK-NET・KiK-netを運用しており、この地震についても、K-NET、 KiK-netでそれぞれ390点、305点、合計695点の強震記録をインターネット上で公開しています。以下では、これらの観測データから明らかになった強震動分布図を掲載いたします。なお、K-NET・KiK-netで記録された最大加速度はNIG018(K-NET柏崎)観測点の813gal(三成分合成値)でした。この地震は、気象庁により、平成19年(2007年)新潟県中越沖地震と命名されました。


最大加速度・最大速度分布


・強震観測網(K-NET、KiK-net)により観測された地表での最大加速度(左図)及び最大速度(右図)の分布。



距離減衰式との比較







・最大加速度及び最大速度の観測値と距離減衰式(司・翠川、1999)との比較(上図:南東傾斜の断層面を仮定した場合(下図の赤)、中図:北西傾斜の断層面を仮定した場合(下図の青)、下図:F-netの暫定CMT解を参考に仮定した断層面)。



K-NET柏崎(NIG018)観測点の強震動波形


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(813gal、三成分合成値)を記録したK-NET柏崎(NIG018)観測点の強震動波形。
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K-NET柏崎(NIG018)観測点の速度・加速度応答スペクトル


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(813gal、三成分合成値)を記録したK-NET柏崎(NIG018)観測点の速度・加速度応答スペクトル。


リアルタイム震度上位10件


・NIG018(K-NET柏崎)/NIG019(K-NET小千谷)/NIG025(K-NET直江津)/NIGH13(KiK-net牧)/NIG021(K-NET十日町)/NIG017(K-NET長岡)/NGN002(K-NET信濃)/NIG024(K-NET安塚)/NIG016(K-NET寺泊)/NIG003(K-NET佐和田)

・リアルタイム震度は防災科研方式[功刀・他(2008)]により計算しています。


観測点最大加速度上位10件
No 観測点名 最大加速度 画像リンク
1 K-NET柏崎(NIG018) 813gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
2 K-NET小千谷(NIG019) 527gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
3 K-NET寺泊(NIG016) 364gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
4 K-NET十日町(NIG021) 302gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
5 KiK-net牧(NIGH13) 292gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
6 K-NET長岡(NIG017) 257gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
7 K-NET信濃(NGN002) 233gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
8 K-NET安塚(NIG024) 230gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
9 K-NET直江津(NIG025) 226gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
10 K-NET佐和田(NIG003) 207gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル


・最大加速度は三成分合成値です。



参考文献:
・功刀 卓・青井 真・中村洋光・藤原広行・森川信之, 2008, 震度のリアルタイム演算法, 地震2, 60, 243-252.