作成日:2017/09/26 14:22

平成19年(2007年)能登半島地震による強震動


  2007年03月25日09時42分頃に能登半島沖を震源(深さ11km、マグニチュード6.9、気象庁)とする地震が発生し、石川県の七尾市、輪島市、穴水町で震度6強を、石川県の志賀町、中能登町、能登町で震度6弱を観測しました(気象庁発表)。防災科研は日本全国を対象とした強震観測網であるK-NET・KiK-netを運用しており、この地震についても、K-NET、 KiK-netでそれぞれ386点、334点、合計720点の強震記録をインターネット上で公開しています。以下では、これらの観測データから明らかになった強震動分布図を掲載いたします。なお、K-NET・KiK-netで記録された最大加速度はISK006(K-NET富来)観測点の945gal(三成分合成値)でした。


最大加速度・最大速度分布


・強震観測網(K-NET、KiK-net)により観測された地表での最大加速度(左図)及び最大速度(右図)の分布。



距離減衰式との比較





・最大加速度及び最大速度の観測値と距離減衰式(司・翠川、1999)との比較(上図)。断層面はF-netの暫定CMT解を参考に仮定した(下図)。


K-NET富来(ISK006)観測点の強震動波形


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(945gal、三成分合成値)を記録したK-NET富来(ISK006)観測点の強震動波形。
その他の波形については、K-NETデータ速報公開ページKiK-netデータ速報公開ページをご覧ください。
詳細はこちら→『(最大)加速度・(最大)速度・計測震度について』


K-NET富来(ISK006)観測点の速度・加速度応答スペクトル


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(945gal、三成分合成値)を記録したK-NET富来(ISK006)観測点の速度・加速度応答スペクトル。


リアルタイム震度上位10件


・ISK005(K-NET穴水)/ISK006(K-NET富来)/ISK004(K-NET能都)/ISKH02(KiK-net柳田)/ISK003(K-NET輪島)/ISK007(K-NET七尾)/ISKH01(KiK-net珠洲)/ISK008(K-NET羽咋)/TYM006(K-NET小矢部)/ISKH09(KiK-net尾口)

・リアルタイム震度は防災科研方式[功刀・他(2008)]により計算しています。


観測点最大加速度上位10件
No 観測点名 最大加速度 画像リンク
1 K-NET富来(ISK006) 945gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
2 K-NET穴水(ISK005) 903gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
3 K-NET能都(ISK004) 666gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
4 K-NET輪島(ISK003) 548gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
5 K-NET羽咋(ISK008) 411gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
6 KiK-net柳田(ISKH02) 380gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
7 KiK-net珠洲(ISKH01) 360gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
8 K-NET小矢部(TYM006) 227gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
9 K-NET七尾(ISK007) 221gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
10 KiK-net尾口(ISKH09) 216gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル


・最大加速度は三成分合成値です。



参考文献:
・功刀 卓・青井 真・中村洋光・藤原広行・森川信之, 2008, 震度のリアルタイム演算法, 地震2, 60, 243-252.