作成日:2021/06/10 12:33


平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震による強震動


  2008年06月14日08時43分頃に岩手県内陸南部を震源(深さ8km、マグニチュード7.2、気象庁)とする地震が発生し、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱を観測しました(気象庁発表)。防災科研は日本全国を対象とした強震観測網であるK-NET・KiK-netを運用しており、この地震についても、K-NET、 KiK-netでそれぞれ330点、324点、合計654点の強震記録をインターネット上で公開しています。以下では、これらの観測データから明らかになった強震動分布図を掲載いたします。なお、K-NET・KiK-netで記録された最大加速度はIWTH25(KiK-net一関西、地図はこちら)観測点の4022gal(三成分合成値)でした。(詳しくはこちら)。

※なお地震発生直後に公開した特集ページはこちらです。
(IWTH25を含む数箇所の観測点記録が含まれておりません)


  K-NET/KiK-netの地表観測点で観測された強震動(加速度)の伝播の様子はこちらです。
(動画は実際の20倍速です)


最大加速度・最大速度分布


・強震観測網(K-NET、KiK-net)により観測された地表での最大加速度(左図)及び最大速度(右図)の分布。



距離減衰式との比較





・最大加速度及び最大速度の観測値と距離減衰式(司・翠川、1999)との比較(左:最大加速度、右:工学的基盤相当の最大速度)。



・仮定した断層面


KiK-net一関西(IWTH25)観測点の強震動波形


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(4022gal、三成分合成値)を記録したKiK-net一関西(IWTH25)観測点の強震動波形。


KiK-net一関西(IWTH25)観測点の速度・加速度応答スペクトル


・K-NET・KiK-net観測点の中で最大加速度(4022gal、三成分合成値)を記録したKiK-net一関西(IWTH25)観測点の速度・加速度応答スペクトル。


リアルタイム震度上位10件


・AKTH04(KiK-net東成瀬)/IWTH25(KiK-net一関西)/IWTH26(KiK-net一関東)/MYG004(K-NET築館)/IWTH24(KiK-net金ヶ崎)/MYG006(K-NET古川)/MYG005(K-NET鳴子)/AKT023(K-NET椿台)/MYG013(K-NET仙台)/MYG002(K-NET歌津)

・リアルタイム震度は防災科研方式[功刀・他(2008)]により計算しています。


観測点最大加速度上位10件
No 観測点名 最大加速度 画像リンク
1 KiK-net一関西(IWTH25) 4022gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
2 KiK-net東成瀬(AKTH04) 2600gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
3 KiK-net一関東(IWTH26) 1372gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
4 K-NET築館(MYG004) 812gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
5 K-NET鳴子(MYG005) 676gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
6 KiK-net金ヶ崎(IWTH24) 538gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
7 K-NET椿台(AKT023) 438gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
8 K-NET歌津(MYG002) 350gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
9 K-NET仙台(MYG013) 324gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル
10 K-NET古川(MYG006) 317gal 強震動波形 速度・加速度応答スペクトル


・最大加速度は三成分合成値です。



参考文献:
・功刀 卓・青井 真・中村洋光・藤原広行・森川信之, 2008, 震度のリアルタイム演算法, 地震2, 60, 243-252.