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8.2.2 計測震度の算定方法



図8.2.2-1 3種類のフィルター.[気象庁(1996)による]



図8.2.2-2 継続時間の補正.[気象庁(1996)による]

 これまでの気象官署その他の強震計記録とその設置点で判断された震度(旧震度)を資料とし(図8.2.1-2)、更に1995年の記録も加えて、計測震度は次のように定められた[気象庁(1996)による]。

  1. 3成分の加速度記録から3次元の加速度波形を求める。
  2. のFourier spectrumにのフィルターをかけ、さらに10HzのHigh cut filterおよび0.5Hz(=)のLow cut filterをかける。この3種類のフイルターを図8.2.2-1に示した。
  3. このスペクトルを波形に戻したものをとし、0.3sec(=) 以上つづく振幅をとする。この意味を図8.2.2-2に示した。
  4. この
    (8-3)  
    
    に入れた時のの値を小数点以下一桁まで求め、この数値を計測震度とする。 ここで、の3つの定数は1.〜4.で求めた (以後と記す)が旧震度と最も良く合うように定められた値である。


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