7.5 地すべりと崖崩れ | ||
図7.5-1 仙台市内の家屋・住宅の被害分布.[宇佐美(1987)による] [毎日新聞社(1995)による] |
雨にも地震にも崩れやすい斜面がある。このような所は昔も今もあり、死傷者を出しやすいので注意が必要であるが、特に近年は宅地造成地の被害が多くなった。1978年宮城県沖地震(M7.4)では仙台市周辺の宅地造成地の被害が著しかった。表7.5は仙台市の発展とともに増加した家屋が大きな被害を受けたことを示している。図7.5-1はその被害分布である。
1995年兵庫県南部地震では宝塚市仁川百合野町の宅地造成地で大規模な地滑りがあり(写真7.5)、この所だけで34名の死者を出している。
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表7-5 仙台市街地の発展と1978年宮城県沖地震家屋被害
[宇佐美(1987)による]
全壊家屋被害率
半壊家屋被害率
明治26年からの市制区域
1%
2%
昭和22年からの市制区域
8%
18%
昭和35年からの市制区域
16%
38%
昭和53年現在の市制区域
100%
100%
現在の宅地造成規制区域
22%
15%