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1.2.4 プレートの収束境界

                             
 地球の表面積は一定だから、中央海嶺で次々に生産されるプレートはどこかで消費されていなければ収支勘定が合わない。その消費場所がプレートの収束境界である。収束の形態によって、(3a)沈み込み境界、(3b)衝突境界の2種類に分かれる。

 まず衝突境界の方から説明しよう。その最も典型的な場所は、ヒマラヤ−チベット高原である。ここでは、ユーラシアプレートに対してインド半島を乗せたインド・オーストラリアプレートが北進し、両プレートが正面から衝突している。プレートの余剰の体積は、上にはみ出して世界の屋根といわれる大山塊を造り、同時に、下方にもはみ出して山地の下に巨大な根を形成する結果となった。この地域で、地殻が非常に厚くなっているのはこのためである。

 一方、沈み込み境界では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むかたちで余剰の体積を処理している。これに伴って沈み込み口に大規模な沈下が生じ、海溝が形成される。マントルの中に沈み込んだプレートを「スラブ」と呼ぶ。

 沈み込み境界では、衝突境界と比べて問題が平和に解決されているように見えるが、実はそうではない。沈み込みの途上で、海・陸両プレートがこすれ合って大地震を引き起こすからである。マスコミ用語で「海溝型地震」と呼ばれるものがそれである。地震だけではない。地表では、スラブが深さ100〜150kmに達するあたりを中心に、活発な火山活動が生じている。

 プレートの沈み込み境界は、地震活動も火山活動も地球上で最も活発な地帯である。日本列島はまさにそのような場所に位置している。


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